アルカリフォスファターゼ
- 【読み】
- あるかりふぉすふぁたーぜ
- 【英語】
- alkaline phosphatase
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2024年1月号
- 【ページ】
- 137
キーワード解説
アルカリフォスファターゼとは、細胞内の組織分解経路に関与し、分解を担う細胞内酵素の1つであり、組織破壊を検出する有力なマーカーの可能性があるとされている。死んだ歯周細胞あるいは損傷した歯周細胞は唾液中にアルカリフォスファターゼ酵素を放出し、さらに、骨の形成過程においてもこの酵素が血清中に放出される。アルカリフォスファターゼは歯周組織の発育の自然なターンオーバーに関与しているため、破骨細胞、好中球、骨芽細胞、線維芽細胞にはこの酵素が含まれている。以上から、アルカリフォスファターゼは歯周病の早期発見に役立つ酵素の1つであるといわれている。