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術後性知覚過敏

【読み】
じゅつごせいちかくかびん
【英語】
postoperative dentin hypersensitivity
【書籍】
超速でわかる象牙質知覚過敏
【ページ】
35

キーワード解説

 健全な象牙質切削をともなう間接修復処置や、生活歯の漂白処置後、さらにスケーリングやルートプレーニングによる歯周処置後に生じる治療後に一過性の疼痛が認められる症状。
 咬耗、摩耗を生じた象牙質、あるいはう蝕に罹患した象牙質の透明層では、象牙細管内に結晶が形成され、象牙細管内液の動きは少ない。一方、生活歯の支台歯形成や窩洞形成などで健全象牙質まで削除が及ぶと、結晶物による封鎖がない象牙細管から象牙細管内液が滲出する。とくに、修復物の装着は無麻酔で行うことが多く、歯髄内圧により象牙細管内液が容易に界面に滲出する。この水分がレジンの接着を阻害し、接着が不完全な層を発生させ、その結果、刺激が惹起されるといわれている。