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アフタ性口内炎

【読み】
あふたせいこうないえん
【英語】
aphthous stomatitis
【書籍】
歯科衛生士 2024年3月号
【ページ】
32

キーワード解説

 潰瘍性口内炎のなかでも、類円形で灰白色の潰瘍はアフタ性口内炎とよばれ、特殊な潰瘍として取り扱われている。アフタは直径5mm程度の灰白色斑のことをいう。アフタも潰瘍だが、穿掘性のえぐれた潰瘍とは性質が異なるため、潰瘍性口内炎とは区別して用いられることが多い。口内炎のなかで、このアフタ性口内炎がもっとも頻度が高いといえる。
 アフタ性口内炎には、小アフタと大アフタ、疱疹状潰瘍型アフタの3種類がある。小アフタは、もっとも一般的で頻度が高く、症状は比較的軽い。直径が5mm程度の類円形の浅い潰瘍で、紅暈に囲まれて境界明瞭である。大アフタは潰瘍が深く、直径は10 mm以上で疼痛も強い。また、ウィルス性の口内炎は最初に水泡を形成し、自壊してアフタを形成するがここで形成されたアフタが疱疹状潰瘍型アフタである。口腔内全体の粘膜に直径1~2 mmの小さな潰瘍が多発性、散在性に生じ、それぞれが癒合して大きなアフタを形成する。