乳幼児の口腔周囲のマッサージ
- 【読み】
- にゅうようじのこうくうしゅういのまっさーじ
- 【書籍】
- nico2024年4月号
- 【ページ】
- 12
キーワード解説
生まれたばかりの赤ちゃんは、口唇を触れられたり、口腔内に異物が入ることを嫌がり、何かが口に入ろうとすると、反射的に舌で押し出そうとする。これは原始反射の1つで、赤ちゃんにもともと備わっている反応である。しかしこのような反射が成長とともに消失していかないと、ゆくゆく始まる食事や歯磨きに影響を及ぼす。ただ、成長にともなって、さらには繰り返し口腔へのさまざまな刺激が加わることで、原始反射は消失していく。そのため歯が萌出する前から、また萌出後しばらくは、口唇や口腔周囲のマッサージを行うことが望ましい。歯磨き(仕上げ磨き)も、触れられる抵抗をなくすうえでよい刺激となる。