侵襲性歯頸部吸収
- 【読み】
- しんしゅうせいしけいぶきゅうしゅう
- 【英語】
- invasive cervical resorption
- 【書籍】
- マイクロデンティストリー YEARBOOK 2024
- 【ページ】
- 110
キーワード解説
侵襲性歯頸部吸収は、歯頸部の歯根膜または上皮直下セメント質の損傷により生じる。損傷部位から破骨様細胞が侵入し、歯根を三次元的に吸収する進行性の疾患であり、external cervical resorptionとも呼ばれる。
侵襲性歯頸部吸収を引き起こす原因としては、矯正歯科治療や外傷、異常機能習癖、口腔清掃不良、不正咬合、隣在歯の抜歯、ウォーキングブリーチなどが挙げられる。これらの単独または複数の原因が重なりあい、発症すると考えられている。近年は、侵襲性歯頸部吸収症例の半数において複数の原因が認められることから、多因子性疾患と考えられている。