ラバーダム下の光学印象採得
- 【読み】
- らばーだむかのこうがくいんしょうさいとく
- 【英語】
- Digital scanning under rubber dam
- 【書籍】
- QDT 2024年6月号
- 【ページ】
- 20
キーワード解説
口腔内光学印象採得においては、唾液、歯肉溝滲出液、血液などによる水分による表面汚染がエラーを引き起こす。その対応策として、エアブローやコットンロールなどによる簡易防湿、エアブローとバキュームによる吸引などが推奨されているが、とくに下顎においては唾液腺の開口部が近いことや、舌・頬粘膜等軟組織の排除が困難な場面が多いことから、エラーが生じやすい。そこで、口腔内でラバーダム装着前の隣在歯を含めた光学印象と、ラバーダム装着後の目標歯の光学印象をそれぞれ採得し、事後合成してより鮮鋭な光学印象を行う方法を柏木が提唱している。本法は、光学印象採得におけるスキャンデータの質の向上のみならず、衛生的にも、臨床効率的にも優れた利点を有している。