歯肉弁の分類
- 【読み】
- しにくべんのぶんるい
- 【英語】
- classification of gingival flap
- 【書籍】
- スーパーベーシック ペリオドントロジー 歯肉剝離搔爬術と遊離歯肉移植術までを完全マスター
- 【ページ】
- 124
キーワード解説
歯肉弁は全層弁(粘膜骨膜弁)と部分層弁(粘膜弁)に分類される。全層弁とは、骨膜を含んだすべての歯肉組織を剝離し、下層の歯槽骨を露出させるために形成された歯肉弁である。骨外科手術を行うために形成される歯肉弁で、通常の歯肉剝離掻爬術では全層弁が用いられる。部分層弁とは、上皮と下層の結合組織から形成された歯肉弁で、歯槽骨は骨膜を含んだ結合組織に被覆された状態である。一般的に歯肉弁を根尖側方向に移動させる場合や、遊離歯肉移植術などの歯周形成外科手術に用いられる。また、歯槽骨を露出させたくない場合にも適応される。