乳児嚥下
- 【読み】
- にゅうじえんげ
- 【英語】
- infantile swallowing
- 【書籍】
- 口腔機能発達不全症読本
- 【ページ】
- 50
キーワード解説
出生直後にみられる嚥下。1歳半頃から成熟型嚥下へ移行していく。呼気と同期するものの嚥下時の呼吸停止がわずかであることが特徴で、乳汁を摂取することに適した嚥下形式である。乳児嚥下から成熟型嚥下への移行がうまくいかない原因には、中枢性の機能障害や口腔習癖、口唇閉鎖不全、口呼吸、重症う蝕などがある。乳児嚥下の残存は、口腔習癖(舌突出癖や異常嚥下癖など)や歯列不正(開咬、上顎前突など)の原因となるため、注意深く検査し、必要に応じた指導が大切になる。