免疫寛容
- 【読み】
- めんえきかんよう
- 【英語】
- immune tolerance
- 【書籍】
- 歯周病と全身の病気の物語
- 【ページ】
- 69
キーワード解説
免疫システムは、自己(自分の体)と非自己(異物)を区別し、異物を排除する。しかし異物ならすべてが排除されるわけではない。たとえば、食物はヒトの体にとって異物だが、われわれは毎日いろいろなものを食べている。また、胎児は妊婦とは半分別の生命(異物)であるのに、免疫が胎児を攻撃することはない。免疫には「安全な非自己」と「危険な非自己」を識別する機能があるためである。安全な非自己が継続して入ってくると、免疫システムが「これは攻撃しなくてもよい」と認識する。それを「免疫寛容」と呼び、免疫システムが体内の異物に対し、排除するのではなく受け入れることをいう。