アテローム性プラーク
- 【読み】
- あてろーむせいぷらーく
- 【英語】
- atherosclerotic plaque
- 【書籍】
- 歯周病と全身の病気の物語
- 【ページ】
- 21,23
キーワード解説
血管壁内に入り込んだ悪玉コレステロールはやがて酸化して、強い毒性をもつ。白血球はこれを貪食するが、その毒性により貪食後に死んでしまう。しかし、死骸は消滅せず血管壁の内側に堆積し、ブヨブヨのかたまり、すなわち「アテローム性プラーク」を形成する。白血球の死骸が溜まるにつれ、アテローム性プラークは大きくなり、血管壁を厚くしていく。つまり血管が狭くなって弾力が失われていき、動脈硬化を引き起こす。
アテローム性プラークが大きくなりすぎると、血管壁が破れ、内部のプラークが血液中に流れ込む。そしてそのプラークに血小板が凝集し、かたまりとなって血流をせき止めると「血栓」になる。血栓ができた場所が心臓の冠動脈なら心筋梗塞、脳の動脈なら脳梗塞を引き起こす。