舌口唇運動機能低下
- 【読み】
- ぜつこうしんうんどうきのうていか
- 【書籍】
- nico 2025年7月号
- 【ページ】
- 18
キーワード解説
舌口唇運動機能低下とは、舌や口唇の動きが滑らかでなくなる状態を指し、保険適用されている「口腔機能低下症の検査」の評価項目7つのうちの1つ。評価には、「パ」「タ」「カ」の3音をそれぞれ5秒間繰り返し発音してもらい、1秒あたりの発音回数を計測。1つでも1秒あたり6回未満であれば、舌口唇運動機能低下と判定する。
それぞれの音を発する際の使用部位は異なり、「パ」は口唇、「タ」は舌の前方、「カ」は舌の後方を使う。これらの音をスムーズに発音できない場合、それぞれの部位の機能低下が疑われる。舌や口唇の動きが低下すると、発音が不明瞭になったり、食べ物をうまく口の中で移動させられなくなるなど、会話や食事などに影響する。