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深在性う蝕

【読み】
しんざいせいうしょく
【英語】
deep caries
【書籍】
深在性う蝕に対するVital Pulp Therapy
【ページ】
12

キーワード解説

2019年に発刊されたヨーロッパ歯内療法学会(ESE:European Society of Endodontology)のポジションステートメントにおいて、深在性う蝕(深いう蝕)とは、う蝕が歯質の内側1 / 4(象牙質内)まで達しており、う蝕と歯髄の間にデンタルエックス線写真上で歯質が存在し、処置中に露髄のリスクのあるものと定義されている。残存した一層の歯質が感染を起こしているのかどうかは、術前に正確に知ることはできない。なお、深在性う蝕よりもさらに深いう蝕“extremery deep caries(きわめて深いう蝕)”も定義されており、こちらは、う蝕が歯質全体を貫通しており、う蝕と歯髄の間にはデンタルエックス線写真上で歯質は介在せず、処置中に100%露髄するものとされている。