ボクシング
- 【読み】
- ぼくしんぐ
- 【英語】
- boxing
- 【書籍】
- QDT2025年9月号
- 【ページ】
- 64
キーワード解説
印象体をワックスなどで囲って枠を作る技工操作。石膏流し込み時に適切な形状の模型底面を得るために行う。ボクシングによって形成された模型の底部は平坦かつ厚みが均一となり、後工程での作業効率や再現性の向上に寄与するほか、適正なボーダーラインの再現や模型の強度確保にもつながる。この工程を省略したり不適切に行ったりすると、模型の変形、模型底面の不均一、咬合器マウント時の不安定性などの問題を引き起こすことがある。ボクシングの主な方法には以下の2種類が挙げられる。(1)ビーディング式ボクシング:一般的な方法。パラフィンワックスやボクシングワックスを使用する。操作性が高く、比較的短時間で作業が完了する。(2)埋没式ボクシング:シリコーンパテやアルジネート印象材などを用いて印象体を包み込む方法。変形のリスクを低減できる。複雑な形態を有する印象体などに適している。