口唇裂の手術

【読み】

こうしんれつのしゅじゅつ

【英語】

surgery for cleft lip

【書籍】

口唇裂・口蓋裂治療

【ページ】

12、68

キーワード解説

口唇裂には片側性と両側性があり、披裂を認める口唇の解剖学的部位はほぼ一致している。その程度によって痕跡唇裂、不完全唇裂、完全唇裂に分けられる。片側性の場合、左対右はほぼ2：1で、左側に多く発生する。口唇裂手術の目標は、左右対称で自然にみえる機能的な口唇・外鼻を形成することにある。口唇裂では特有の形態的特徴がみられるが、口唇・外鼻の成長発育をふまえたうえで適切な処置を施せば、偏位や変形はかなり改善できる。そのためには、各々の問題点に対する修正手段を知り、そのテクニックを集大成させて手術のデザインに反映させることが重要である。