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2歯根尖含有病変

【読み】
にしこんせんがんゆうびょうへん
【英語】
extensive periapical lesion extending across two consecutive teeth
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2025年10月号
【ページ】
53

キーワード解説

2歯根尖含有病変とは、根尖病変が隣接する複数歯にわたって広がる病態である。吉岡ら(2015)により定義されており、原因に応じてTypeI〜IIIに分類されている。
・TypeI:どちらか一方の歯が原因の病変。近心の歯が原因の場合をI-1、遠心の歯が原因の場合をI-2と分類している。
・TypeII:両方の歯が原因、またはどちらが原因の歯か判別できない病変。
・TypeIII:根尖性歯周炎以外の腫瘍や嚢胞が原因の病変。
この分類は、術前診断ですべてを網羅するものではなく、治療の過程や結果によって分類が変更されることもある。複雑な病態において、現時点での所見や診断的評価を整理し、適切な治療方法や手順を検討するための指標として有効となる。