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上顎結節

【読み】
じょうがくけっせつ
【英語】
maxillary tuberosity
【書籍】
チェアサイドでみる臨床口腔解剖学
【ページ】
14

キーワード解説

上顎骨頬骨突起の後方に位置する後壁の骨の粗造な高まりを上顎結節という。上顎結節上には神経・脈管が通過する歯槽孔が2、3個の骨の小孔として存在する。臨床的には上顎顎堤の後方部の膨隆部という限局した部位を上顎結節とする場合がある。上顎結節上にある歯槽孔は、上顎神経の分枝である後上歯槽枝、顎動脈の分枝である後上歯槽動脈などが通過する。また上顎結節内部には上顎洞が存在するが、上顎洞と上顎骨後壁の間の距離(骨量)にはさまざまなバリエーションが存在するため、CBCTによる術前の検査が重要である。