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並行検査

【読み】
へいこうけんさ
【英語】
parallel test
【書籍】
治る歯髄 治らない歯髄ハイライトQ&A91
【ページ】
45

キーワード解説

並行検査とは、複数の検査を同時に行い、どれか 1つでも陽性、つまり異常な反応があれば「病気の可能性がある」と判断する方法のこと。たとえば、歯髄生活診断において、寒冷診とEPT(電気歯髄診)を一度に行い、どちらかで異常があれば不可逆性歯髄炎を疑うというのが並行検査の考え方である。この方法の長所は、病気を見逃しにくいという点にある。どちらかの検査が反応すればよいため、歯髄の炎症や壊死といった異常を拾いやすくなる。しかしその反面、病気ではないのに「病気かもしれない」と判断されてしまうケースも生じやすく、特異度が下がるという欠点がある。その結果として、不必要な治療が行われたり、患者に無用な不安を与えたりする可能性もある。