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BTAテクニック

【読み】
びーてぃーえーてくにっく
【英語】
Biological Tissue Adaptation technique
【書籍】
QDT 2025年11月号
【ページ】
19

キーワード解説

坪田が提唱する支台歯形成法および補綴装置製作法。手順としてはまず、審美性およびbiologic widthを考慮して設定した歯肉ラインの位置で電気メスによる歯肉切除を行い、その後支台歯形成と印象採得を行う。補綴装置の製作にあたっては、マージン部を歯面にほぼ垂直に立ち上げ、歯肉断端とほぼ同じ厚みで製作し装着する(オーバーハングマージンを設定する)。これにより、biologic widthを三次元的に維持する。適応症は、歯肉炎・歯周炎がなく、歯肉切除後に歯肉縁が骨頂から1.5mm 以上離れ、付着歯肉幅が2.0mm 以上残ることを前提とし、(1)歯肉ラインを現状より根尖方向に移動させたい症例、(2)ラミネートベニアやクラウンで、舌側転位歯を唇側に出したい症例、(3)歯根の凹部や根分岐部のプラークコントロールを容易にしたい症例、(4)歯肉縁下う蝕で、挺出や歯冠長延長術が行えない症例、である。