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顎関節円板障害

【読み】
がくかんせつえんばんしょうがい
【英語】
temporomandibular joint disc displacement
【書籍】
the Quintessence 2025年11月号
【ページ】
71

キーワード解説

顎関節症の4つの病態分類(咀嚼筋痛障害、顎関節痛障害、顎関節円板障害、変形性顎関節症)のうち、顎関節円板障害はもっとも発生頻度が高く、患者人口の60~70%を占めるといわれている(一般社団法人日本顎関節学会、2024)。顎関節円板障害は、「関節円板の位置異常ならびに形態異常に継発する関節構成体の機能的ないし器質的障害」と定義されており、主要な病態は関節円板の転位で、ほとんど前方ないし前内方に転位しているが、稀に内方転位、外方転位、後方転位を認める。
前方転位は、開口時に関節円板が復位するもの(復位性関節円板前方転位)と復位しないもの(非復位性関節円板前方転位)に大別され、MRIにより確定診断を得ることとなる。