誤嚥
- 【読み】
- ごえん
- 【英語】
- aspiration
- 【書籍】
- nico2025年12月号
- 【ページ】
- 44
キーワード解説
誤嚥は、本来は食道に入るはずの食べ物・飲み物・唾液・胃液などが、誤って気管に入ってしまうことである。健康な人の場合、飲み込む瞬間に気管と食道の分かれ目にある喉頭蓋が閉じて気管をふさぐため、食べ物が食道へ導かれる。しかし、高齢や病気、疲労などで肉体的な反射が遅れたりすると、食道ではなく、気管に入りやすくなる。通常、誤嚥はむせや咳で気づくことがあるが、高齢者では咳反射が弱くなるため、むせないまま静かに起こる「不顕性誤嚥」もある。