髄腔内麻酔
- 【読み】
- ずいくうないますい
- 【英語】
- intrapulpal anesthesia(IPA)
- 【書籍】
- 臨床家の疑問に専門家が答える これが正解! 歯科麻酔
- 【ページ】
- 26
キーワード解説
急性歯髄炎で麻酔がどうしても効かないときの対処法。下顎大臼歯部では約5 ~10% の患者で完全な麻酔達成のために必要となる。手技の要点は、
( 1 ) 露髄部を確保し、表面麻酔薬を約1 分塗布する。
( 2 ) 針を90°に曲げて挿入し、0.2~0.3 mL を十分な抵抗を感じるまで注入する。
( 3 ) 腔内を一度薬液で満たして1 分置いた後に注入する、あるいはストッパリング法(綿球やガッタパーチャで背圧をつくる)を用いる。
( 4 ) 31G 針は27G 針より投与時疼痛が少なく、流量が小さいため、組織内圧の上昇を抑え、不快感を軽減できる。
作用機序は、局所麻酔薬による直接的なNa チャネル遮断と、注入圧による神経線維の変性/障害である。
使用薬剤は、リドカインやアルチカインが一般的。無菌生理食塩水でも同等の麻酔効果を得られるとの報告もある。