BPSD
- 【読み】
- びーぴーえすでぃー
- 【英語】
- behavioral and psychological symptoms of dementia
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2026年5月号
- 【ページ】
- 170
キーワード解説
認知症になると物忘れなどの中核症状が必ずみられるが、怒りっぽさ、いらだち、攻撃的行動などはすべて患者で生じるわけではなく、これらは行動・心理症状(BPSD)とよばれる。そして、BPSDは環境や周りの人びとの対応によって予防できる場合がある。
BPSDは、周囲の状況をうまく理解できず、不安や混乱、自分の意図が伝わらない苛立ち、ミスを指摘されることへの焦り、あるいは自分が軽視されている感覚などが引き金となって起こることが多い。歯科医院のように非日常的な環境や、痛み、白衣・マスクといった恐怖をともなう状況も、患者に混乱や不安を引き起こし、BPSDを誘発する可能性がある。
BPSDは困った行動であるが、それを「わがまま」「身勝手」と考えず、患者が「つらいことに対処した結果の行動」と捉える視点が重要である。