オルソパントモグラフィー(断層回転方式パノラマX線撮影法)
- 【読み】
- おるそぱんともぐらふぃー(だんそうかいてんほうしきぱのらまえっくすせんさつえいほう)
- 【英語】
- Orthopantomography
- 【辞典・辞典種類】
- 新編咬合学事典
- 【詳細】
- オルソパントモグラフィーは下顔面部を総覧できるので、口腔顔面痛の問題を診査するために重要な情報を得ることができる。とくに、骨折の有無、左右の形態の差、茎状突起の長さと骨折の有無を知ることができる。
被写体内部の任意の断層面を撮影する断層撮影法の原理を応用し、歯列弓に沿った曲面の断層面を写し出すように撮影機構を改良したX線撮影方法。その初期型は回転方式が1軸回転性の機構をもち、パントモグラフ(pantomograph)と呼ばれていた。その後、回転機構に改良が加えられ、2軸回転方式はパノレックス(panorex)と呼ばれ、3軸回転方式になってオルソパントモグラフィー(orthopantomography)という名称になった。現在は回転軸をもたずに楕円形に移動する連続軌道方式が主流となっているが、西独Siemens社によりOrthopantomographという名称が商標登録されているため、一般名称として使用できなくなっている。1枚のフィルムに歯列のみでなく顎関節や上顎洞も総覧でき、口腔顔面痛の問題を診査するために重要な情報を得ることができる。とくに、骨折の有無、左右の形態差、茎状突起の長さと骨折の有無を知ることができる。