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カスプ・フォッサ

【読み】
かすぷ・ふぉっさ
【英語】
Cusp fossa
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
機能咬頭が対向する歯の咬合面小窩に噛みこむような咬合様式。歯の機能的要素を重視して考え出された理想咬合のひとつ。上下顎の歯は1歯対1歯の関係で嵌合する。この形式の咬合は天然歯列には稀であるが、高齢で完全な歯をもつヒトにしばしばみられるためナソロジー学派により強く推奨されている。咬合圧が歯の長軸方向に集約し、理想的な状態で歯槽骨内に分散されるため、歯の位置がよく安定する。主としてフルマウス・リコンストラクションに用いられ、日常の小規模な補綴にはあまり使われない。この咬合様式を再現するための方法として、カスプ・フォッサ・ワクシング法が1950年代にThomasにより開発された。