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カスプ・リッジ

【読み】
かすぷ・りっじ
【英語】
Cusp ridge
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
機能咬頭が対向する歯の隣接面部の辺縁隆線に噛みこむような咬合様式。成人の95%程度にみられる天然歯の理想咬合といわれている。中心位の早期接触のために咬頭嵌合位が前方に偏位している場合によくみられる。下顎中切歯と上顎最後臼歯を除くすべての歯が1歯対2歯の関係で嵌合する。機能咬頭が対合歯列の鼓形歯間空隙に噛みこみクサビのような働きをするため、歯の位置が変位しやすい。また食片が圧入し、歯周組織を損傷することがある。カスプ・リッジのワクシング法は、Payne(1962)により考案され、Lundeen(1969)により完成された。