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噛みしめ

【読み】
かみしめ
【英語】
Clenching
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
⇒クレンチング 
上下の顎と歯どうしを静的におしつけること。多くの場合、急激な神経の緊張亢進または力仕事physical effortにともなって発生するとGPT-6に記載されている。ブラキシズムの一型で、上下顎および歯を強く噛みしめる習癖、噛いしばりあるいは噛みしめのこと。一般では手やこぶしを握りしめる、体を硬直(緊張)させるなどの意味もあり、厳密にはteeth clenchと表現されるものである。噛みしめは睡眠中、覚醒時を問わず起こり、グラインディングと異なり音をともなわない。また下顎の偏心運動もほとんど起こらないが、垂直的に強い咬合圧が加わり、顎関節や早期接触歯などの歯周組織および修復物などに多大の損傷を与えやすい。クレンチングによる為害作用を軽減させるためには種々の方法が試みられている。もっとも重要なのは患者がクレンチングの為害作用をよく理解することである。日常の作業姿勢、寝具などの点検と変更によってクレンチングをある程度までは軽減させることができる。
⇒ブラキシズム、安静位