筋骨格

【読み】: きんこっかく
【英語】: Musculoskeletal
【辞典・辞典種類】: 新編咬合学事典
【詳細】: 筋骨格痛　深部内臓痛で、骨格筋や筋膜鞘および腱に由来する筋原性疼痛、骨と骨膜に由来する骨性疼痛、関節や関節包および靭帯に由来する関節または軟組織に由来する痛み。
口腔顔面痛、とくに頭蓋下顎障害においては筋骨格痛が重要な位置を占める。また、顎関節症における痛みは筋骨格痛に分類される。
筋骨格痛は、たとえ激痛や顕著なものではなくとも人の一生にとって影響の大きなもので、快適な一生を送るためにはこれの正しいマネジメントが重要な課題である。
頭蓋下顎障害は頭頚部における筋骨格の問題として重要なもので、歯科的知識、整形外科学的知識、心理社会学的知識が要求される。しかしながら、現状では医科と歯科の教育が別個に行なわれていることもあって相互の理解が必ずしも十分とはいえない。
頭蓋下顎障害の診断と治療を適切に行なうには、これが筋骨格系の異常のひとつであることを認識して、筋骨格痛に関する知識を十分なものとし、患者に適切に対処していくことが必要である。