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筋弛緩薬

【読み】
きんしかんやく
【英語】
Muscle relaxant
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
薬物療法(頭蓋下顎障害における) 頭蓋下顎障害における薬物療法には種々のものがあり、症状の消失を図るために使用される。これらが原因療法ではなく、対症療法にすぎないことを認識したうえで説明と使用にあたるべきである。
非ステロイド系抗炎症剤NASIDは、筋骨格性の障害における症状の軽減に用いられるが、関節内の組織損傷を止める作用はない。
鎮痛薬は、痛みの軽減の目的で使用される。サリチル酸(アスピリン)、非アセチル化アスピリンなどが使用される。
筋弛緩薬muscle relaxantは筋緊張を低下させる薬剤のことであるが、英語のmuscle relaxantは薬剤のみならず筋弛緩のための療法をも含む意味内容である。筋活動亢進の抑制のために少量を短期間用いることがある。
副腎皮質ホルモンは、整形外科領域においてよく行なわれるように顎関節に対して腔内へ注入されることがあるが、稀ではあるがこれにつづいて顆頭の著しい骨消失をきたすことが問題とされる。これは刺入時の出血が因子となるので、イオン導入法によればこのような問題は回避できるという見解がある。