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試行錯誤法

【読み】
しこうさくごほう
【英語】
Trial and error method
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
ターミナル・ヒンジアキシスを実測するときに使われる術式で、1921年McCollumらによって開発された。後方境界開閉運動中に患者の下顎歯列に固定されたヒンジ・ロケータのスタイラスの先端が、顎関節部に貼りつけた方眼紙上で回転するだけで、弧を描かなくなるような位置を求め、これを後方基準点と定める。左右の後方基準点を結ぶ仮想線がターミナル・ヒンジアキシスとなる。運動中にスタイラスの先端が弧を描くようであれば、弧の中心に向かって移動させ、この操作をくり返しながら、試行錯誤によりターミナル・ヒンジアキシスを探し求めるところからこの名称がある。後方境界開閉運動は顆頭が下顎窩内の最後退位にあるときの運動である。そのためこの方法は顆頭が前上方位(中心位)にあるときの開閉運動軸であるトランスバース・ホリゾンタルアキシスの計測には適さないので注意を要する。
⇒ヒンジアキシス