矢状面
- 【読み】
- しじょうめん
- 【英語】
- Sagittal plane
- 【辞典・辞典種類】
- 新編咬合学事典
- 【詳細】
- 頭蓋骨の矢状縫合と平行で身体を左右に分かつ垂直な面。水平面と前頭面とに直角に交わる。矢状面のうち身体を対称的に左右部分にわけるものを、正中面という。下顎運動を矢状面に投影すると矢状顆路や矢状切歯路が得られる。
フィエスボウ・トランスファまたは下顎運動計測においては、左右の後方基準点と前方基準点を含む平面を水平基準面、水平基準面に平行な平面を水平面、左右の後方基準点を結ぶ軸と直交し、かつその軸の中点を通る平面を正中面、正中面に平行な平面を矢状面、水平基準面と矢状面に直交する平面を前頭面と定義している。ちなみに上記のように定義された正中面は、顔の発育が左右非対称の場合、解剖的に定義された正中面と一致しない。
ちなみに非作業側におけるイミディエイト・サイドシフトとプログレッシブ・サイドシフトの内側方成分を足し合わせた総サイドシフト量は、作業側におけるベネット運動の外側方成分(ラテロトゥルージョン)と等しい(保母ら 1995)。
⇒正中面