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瞬間回転軸

【読み】
しゅんかんかいてんじく
【英語】
Instantaneous rotational axis
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
3次元空間内の剛体の自由な運動に関する運動学の定理のひとつ(シャールChaslesの定理という)で記述される仮想回転軸.3次元空間内の剛体の自由な運動を瞬間的にとらえると(基準座標系に固定した)1つの軸回りの回転とその軸の方向に向いたひとつの平行移動で表されるというもので、その軸を瞬間回転軸という。Gysiの側方咬合軸は(おそらく期せずして)シャールの定理に基づいて発想されているが、運動の瞬間にしか成立しない定理なので、実効性は期待できない.シャールの定理と異なり、運動座標系に固定した回転中心を用いるオライの定理では瞬間という制約がないため実用目的の解析が可能になる。役者を用いた下顎運動の数学モデルが開発されている(Takayama, Hobo 1989,保母ら 1995).河野(1968)の発見した全運動軸はオライの定理に合至している。
⇒オイラの定理