自律神経系
- 【読み】
- じりつしんけいけい
- 【英語】
- Autonomic nervous system
- 【辞典・辞典種類】
- 新編咬合学事典
- 【詳細】
- 内臓の運動、分泌、知覚を司どる神経系をいう。末梢神経系に属し体全体の、平滑筋と腺に分布する。ほとんどの活動は無意識下で自動的に行なわれる。自律神経は拮抗する交感神経と副交感神経に2分される。交感神経は危険または侵害するような刺激に対して体を生理学的に闘争または逃走できる状態に準備する。別の表現では交感神経はエネルギーを消費するように働き、これに対し副交感神経はエネルギーを蓄積するように働く。交感神経幹は脊椎の両側を走行して交感神経節をもつ。副交感神経には延髄から出る迷走神経が代表的である。自律神経の中枢は視床下部に存在する。痛みの研究の進展につれ、市立神経系が慢性痛の問題に関与することが注目されている。
自律神経失調症autonomic dysfunction、autonomic imbalanceは不定愁訴症候群と同義語とされる。器質的変化が認められないにかかわらず、全身倦怠、頭重感、動悸、息切れなどを訴える一連の病態をいう。