前方運動を司どる筋

【読み】: ぜんぽううんどうをつかさどるきん
【英語】: Muscles、control　of　protrusive　movement
【辞典・辞典種類】: 新編咬合学事典
【詳細】: 下顎の前方運動が行なわれるときには、両側の外側翼突筋が主働的に作用する。また、このとき下顎が移動する速さは咬筋深部や側頭筋後部筋束などの後退運動を司どる筋がその長さを徐々に増すことによって拮抗的に調節されている。そして、その間、開口の高さを適切に調節し、上下顎の歯が衝突したり離れすぎたりしないように、挙上筋がその長さを適度に調節して、前方運動を営むための適当な開口状態をつくり出している。さらに、頭蓋と舌骨に付着する筋が固定源として働き、前方運動が効率よく行なえるようにしている。
→外側翼突筋