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調節性咬合器

【読み】
ちょうせつせいこうごうき
【英語】
Adjustable articulator
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
解剖的咬合器のうちで、下顎運動の再現機構を備え、それが可変調節できる咬合器。GPT-6では記録された下顎運動を再現するために矢状面内と水平面内で特定の範囲内の調節ができる咬合器、と定義されている。非調節性咬合器(平均値咬合器)の反対語として用いられる用語。調節性咬合器の再現機構は、下顎位再現機構と下顎運動再現機構とに分けられる。下顎位再現機構にはセントリック保持機構、顆頭間距離調節機構、ヒンジアキシス再現機構、前方基準点調節機構、垂直顎間距離調節機構などがある。下顎運動再現機構には、矢状顆路調節機構、非作業側および作業側側方顆路調節機構、矢状切歯路調節機構、側方切歯路調節機構などがある。すべての調節性咬合器が、これらの調節機構を全部備えているわけではなく、どの機構を備えているかは機種により異なっている。また下顎運動の測定法や調節機構のシステムもまちまちである。
これらほとんどすべての調節機構を備え、顆路を生体と同じ彎曲で再現できる、もっとも調節性の高い器種を全調節性咬合器という。全調節性咬合器は下顎運動の測定のために専用のパントグラフを備えている。代表的なものに、サイバーホビー、スチュアート、デナーSE、などの咬合器がある。調節性咬合器のうち、作業側の調節機構をもたないものを半調節性咬合器という。トランスバース・ホリゾンタルアキシスの再現機構と顆頭間距離調節機構を、備えているものといないものがある。顆路は直線で再現され、生体と異なるため、全調節性咬合器に比して再現性は劣る。半調節性咬合器はチェックバイト法により調節する。代表的なものに、パナホビー、デナー・マーク・、デンタータス、ハノーH2-O、ハノー・ワイドビュー、ウイップミックス、プロアーチ、プロソマチック、パナデントPSL、ナソレータ、モジュラー、LL-85、モービルスペイシー、ハンディ・、NDU-77、KA7、マルチキュレータなどがある。
→半調節性咬合器、全調節性咬合器