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蝶番回転軸

【読み】
ちょうつがいかいてんじく
【英語】
Hinge rotation axis
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
蝶番回転の軸。下顎の開閉運動で観察されるが、運動学的には前方運動および側方運動における蝶番回転運動成分の回転軸として定義される。一般用語としての顆頭間軸と同義であるが、下顎運動機能を表現し、側方運動における側方旋回軸と対比する必要があるときに用いられる。中心位が顆頭の最後退位と定義されていた時代にはヒンジアキシス(蝶番軸)という用語が用いられていた。蝶番回転軸という用語は中心位の定義が前上方位へ変わり、ターミナル・ヒンジアキシス(終末蝶番軸)がトランスバース・ホリゾンタルアキシスに変わったのにともない、従来のヒンジアキシス、とくに術者によるガイドを行なわない偏心運動中の顆頭間軸を意味するものとして保母・高山(1995)により提案された。
→蝶番回転