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ドリオピテクス・パターン

【読み】
どりおぴてくす・ぱたーん
【英語】
Dryopithecus pattern
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
臼歯の咬頭形式を表す用語。Gregoryによって命名された。下顎大臼歯が5咬頭の咬頭形式を有するものをいい、咬頭を分ける溝はY字型を示す。オーストラロピテクスaustralopithecusのような前人類や、シナントロプスsinanthropusのような真正人類に、この咬頭形式がみられる。また現在の大型類人猿、ことにゴリラやチンパンジーにも、このような咬頭形式が保存されている。しかし現生人類では大臼歯の遠心咬頭の退化が著明で、下顎大臼歯は4咬頭からなることが多く、咬頭を分ける溝もY字型からH字型に変わっている。
→ヒトの咬合の進化