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バイオフィード・バック法

【読み】
ばいおふぃーど・ばっくほう
【英語】
Biofeedback
【辞典・辞典種類】
新編咬合学事典
【詳細】
→EMGバイオフィードバック法 
渡辺ら(1986)の開発した咬合診査・診断法。両側咬筋浅部より筋電図を導出し、ミキシングしたものを音信号として患者にフィードバックする。患者に比較的速いタッピングを行なわせ、音信号をたよりに、ミキシングされた筋活動量を可及的に小さくするよう努めさせる。このようにして、筋活動が自発放電レベルに達するまで低下した時点で、タッピング終末位の咬合接触を、シリコーン印象剤を用いたチェックバイトにより記録する。頭位を垂直位にして記録したタッピング終末位は、咬合接触や習慣性開閉口路などの影響が少なく、習慣性の閉口位と比べて、より生理的、中心的な咬合位とされる。本法では、頭位を前後、左右への屈曲位とすることにより生じる緊張性頚反射を利用し、下顎の屈曲方向への微小な偏位を引き起こし、同様にタッピング終末位における咬合接触を記録して、偏心位での咬合診査に用いる。