非定型顔面痛
- 【読み】
- ひていけいがんめんつう
- 【英語】
- Atypical facial pain
- 【辞典・辞典種類】
- 新編咬合学事典
- 【詳細】
- 持続性の片側性の深部痛でしばしば熱感をともなう。愁訴に似た本態不明の疼痛症で器質的原因が認められず対側への拡散が認められる。三叉神経痛や歯性の疼痛、外傷のように治癒に対し一定の効果を生じるものではないとOPG-3に記載されている。原因不明の顔面痛facial pain of unknown originと呼ぶのが正しい。
発作的疼痛というよりは鈍痛で、第5(三叉神経)・第9脳神経(舌咽神経)および第2・第3頸神経を含む種々の神経が分布する領域にみられる疼痛である。三叉神経痛とは神経の走行に沿って症状を生じるものではない点も異なっている。心理的因子の関与が疑われている。