アーチレングスディスクレパンシー
- 【読み】
- あーちれんぐすでぃすくれぱんしー
- 【英語】
- arch length discrepancy
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 矯正歯科治療における抜歯部位の選定基準の因子のうちの1つとして広く用いられている.一側の第一大臼歯の近心面から他側の第一大臼歯の近心面間において歯が排列できる歯槽基底部の長さであるアベイラブルスペース(アベイラブルアーチレングス,実際のスペース)と,片側の第二小臼歯から対側の第二小臼歯までの歯冠近遠心幅径の総和であるリクワイアードスペース(リクワイアードアーチレングス)との差をいう.ツイード(Tweed,1962)はアーチレングスディスクレパンシーを計測し,これにツイードの三角を用いたセファログラムコレクションを下顎歯列弓だけで行い,トータルディスクレパンシーを算出して,抜歯,非抜歯の判定(抜歯基準)を行った.また,亀田(1983)は頭部X線規格側貌写真と口腔内模型を連動させたアーチレングスディスクレパンシーの計測法(QDS)を提唱し,小臼歯の抜歯部位の選定を行っている.
→クワッドダイアグノーシスシステム