悪習慣
- 【読み】
- あくしゅうかん
- 【英語】
- abnormal habit
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- (同)不良習癖
不良習癖とは,歯列弓あるいは口腔周囲の口腔環境に悪影響を及ぼす不正咬合の原因となりうる習癖の総称をいう.不良習癖の種類には弄舌癖,弄唇癖,異常嚥下癖,弄指癖,咬頬癖,吸唇癖,吸指癖,舌前突癖,咬唇癖,咬舌癖,咬爪癖,睡眠態癖などがある.
【習癖の誘因と治療】
1)無意識に常習化したもの:患者に自覚を求め,習癖に対する意識をうながすことが最も重要である.
2)鼻咽腔疾患によって誘発されるもの:原因となる疾患に対する処置が優先されるのはいうまでもなく,処置が行われたのちも習癖が常習化して残留する場合には,1)の治療法に準ずる必要がある.
3)心理的原因によるもの:1),2)に比べ治療が幾分困難である.すなわち,患者の周囲環境に基づく心理的背景を調査し,そのストレスの原因となっているものを突き止めないと,単に矯正的に習癖をやめさせようとしてもまったく無駄に終わるのみならず,新たなストレスを生む誘因ともなりかねない.したがって,ストレスの原因になっているものを保護者あるいは本人との問診によって突き止めるように努力し,両者からの十分な協力を得ないと治療は成功しない.いずれにしても不良習癖除去(防止)装置を使用するのは最後の手段とこころえ,原因を除去することによって不正咬合を自然治癒傾向に向かわせ,必要に応じて筋機能療法などを行い,矯正装置はあくまで補助的に使用するのが望ましい治療方法である.