維持装置
- 【読み】
- いじそうち
- 【英語】
- lock
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 主に固定式矯正装置,たとえばリンガルアーチやホールディングアーチを口腔内に維持する装置で,通常は必要に応じて術者により着脱が可能である構造をしている.維持装置の構造は,固定歯に直接密着維持する維持帯環,主線と固定歯に維持された維持帯環との間を連結する部分で維持帯環側の維持環と,主線部側の脚部からなる.その基本的構造を日本で一般的に知られている高橋新次郎により考案されたS.T.ロックの構造で示す.
1)維持帯環:矯正装置を口腔内に維持,あるいは矯正力を伝達するため固定歯歯冠に密着するように作られた金属性バンドをいう.バンドには帯状のステンレス板(0.08~0.15mm)を,歯に合わせて絞りながら作るものと,プリフォームドバンドとよばれる既製のものとがある.維持環には,維持される矯正装置の種類に応じて着脱に必要な維持装置を鑞着または電気溶接できる.
2)維持管:維持帯環に鑞着または電気溶接された主線の保持部分でダブルチューブのものが一般的に使われる.このほか,回転防止のために半円線シャフトを受ける半円型をした維持管もある.
3)脚部:主線の端末部に屈曲または鑞着によりつけられた部位で維持管内に入り込むことにより維持力を得る部位をいう.
4)維持弾線:主線に鑞着され,確実に口腔内に矯正装置を保持するとともに口腔内での脱落の防止の役目を有する.
→舌側弧線装置