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遺伝的原因

【読み】
いでんてきげんいん
【英語】
hereditary factors
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 不正咬合の原因は遺伝的原因と環境的原因に大別される.遺伝的原因とは精子細胞と卵子細胞の結合すなわち受胎時にすでに決定されるいわゆる遺伝子の作用によるものである.従来,不正咬合には遺伝的要素が存在するとされてはいるが,不正咬合が起こるためには何らかの環境的要因もここに関与しているものと考えられるため,どのような不正咬合がいかなる遺伝形式をとるかは未だ明らかにされてはいない.一般的に遺伝的原因による不正咬合は次のようなものがある.
(1)先天的な欠陥,(2)顔面の左右非対称,(3)顎の異常な大小,(4)歯の異常な大小,(5)歯数の減少または歯の欠如,(6)歯の形態の変化,(7)口蓋裂および兎唇,(8)正中離開,(9)過蓋咬合,(10)叢生および捻転,(11)下顎突出,(12)下顎の後退