イニオン
- 【読み】
- いにおん
- 【英語】
- inion
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 後頭骨の,左右の上項線(またはその延長線)が,正中矢状面上で交わる点である.外後頭隆起上に一致する.頭蓋計測においては,外後頭隆起の最後方突出点を後方の計測点とする.脳頭蓋の計測においては,ナジオン・イニオン線やグラベラ・イニオン線が水平面の基準線として,また,ナジオン・イニオン・バジオンによって構成される面が正中矢状面となる.イニオン高(直立位における床面からイニオンまでの高さ),イニオン座高(座面よりイニオンまでの高さ),脊柱高(イニオンより尾骨先端までの投影距離),頭矢状弧長(イニオンよりナジオンまたはグラベルまでの弧長,オフリオンより正中矢状面上をイニオンまでの弧長),カロッテ高(正中矢状面上でのナジオン・イニオン線またはグラベラ.イニオン線から頭骨までの最大距離),正中矢状後頭上鱗弧長(ラムダよりイニオンまでの弧線長),正中矢状後頭下鱗弧長(オピスチオンよりイニオンまでの弧線長),正中矢状後頭上鱗弦長(ラムダよりイニオンまでの直線距離),正中矢状後頭下鱗弦長(オピスチオンよりイニオンまでの直線距離),ラムダ・イニオン角,オピスチオン・イニオン角,イニオン・オピスチオン・頭骨底角,後頭屈曲角,カロッテ基底角などが身体の計測項目として用いられる.