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インダイレクトボンディング法

【読み】
いんだいれくとぼんでぃんぐほう
【英語】
indirect bonding technique
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
(同)間接接着法
 ブラケット類を石膏模型上にて歯面に適合させ位置決めした後,テンプレートやトレーを用いてエナメル質に接着する方法をインダイレクトボンディング法という.トランスファー用トレーは寸法精度が良く容易に固定が可能でブラケット類が脱落することなく外すことのできるものでなければならない.通常,短時間硬化型のシリコーンラバーが用いられている.犬歯と切歯では直視下でダイレクトボンディングを行いやすいが,小臼歯や大臼歯ではアタッチメントの位置を直視下で確認することが困難であることからインダイレクトボンディングが好んで用いられた.しかし,インダイレクトボンディングは,技工操作などが複雑で時間もかかることから,近年ダイレクトボンディング法による接着が行われている.
【手順】(1)口腔内模型の作製.(2)模型上でのブラケット類のポジショニング(位置決め).(3)ブラケット類の仮着.(4)コアーの作製.(5)ブラケット類の口腔内への接着.
【利点】(1)ダイレクトボンディング法と比較して,ブラケット類の位置決めが石膏模型上で歯軸方向,傾斜角度などを立体的に観察しながら操作できることから,正確に行える.(2)ブラケットベースを模型の歯面に正確に適合させることができ,接着剤の性能を最大限に発揮させることができる.(3)模型上において,ブラケットと対合歯との咬合関係をチェックできる.(4)チェアータイムを短縮することができる.
【欠点】技工操作が複雑で,長時間要する.ブラケットの脱落時に正確な位置に再接着が難しい.
→ボンディング法