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エナメル質形成不全

【読み】
えなめるしつけいせいふぜん
【英語】
enamel hypoplasia
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
(同)エナメル質減形成,エナメル質の形成障害
 エナメル質形成不全とはエナメル質の石灰化の不良や休止により,正常なエナメル質の形成が障害されることをいう.大部分は乳幼児期の疾病罹患によるものが多く,小児の疾病時期にエナメル質形成細胞の正常機能が低下したり中止したりすることによって起こる.
【症状】軽度の場合は歯冠表面に粗造あるいは白斑の形成不全部が認められる.重症の場合はエナメル質の表面に凹窩,溝,不規則な欠損などが生じる.また,エナメル質がまったく形成されないことがあり,エナメル質減形成により実質欠損が現れたものはターナーの歯とよばれている.
【原因】
1)局所的原因:(1)外傷,(2)炎症(乳歯の根尖性歯周炎,顎骨骨髄炎),(3)電離放射線
2)全身的原因:(1)一般的な栄養障害,(2)ビタミン欠乏または過剰,(3)内分泌障害,(4)先天性梅毒,(5)無機物(フッ素,カルシウム),(6)遺伝,(7)その他