ガードナー症候群
- 【読み】
- がーどなーしょうこうぐん
- 【英語】
- Gardner’s syndrome
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- ガードナー症候群は常染色体性優性遺伝で,家族性疾患として男性が女性のほぼ2倍である.骨腫と軟組織腫瘍および大腸ポリープを3主徴とする.
【症状】
1)骨腫:多発性に顎骨,とくに下顎角部に多くみられるが,その他顔面蓋にも多い.
2)軟組織腫瘍:多くは皮膚の軟組織に類表皮嚢胞,多発性線維腫,脂肪腫としてみられる.
3)大腸ポリープ:とくに結腸に多発性ポリポージスとしてみられ,癌化が多い.
4)過剰歯あるいは多発性歯が第4徴候として報告されている(Faderら).
【治療】骨腫に悪性化の傾向はないが,大腸ポリポージスは大腸癌の合併が多く,精密検査後に早期の外科的処置が必要である.