下顎下縁平面傾斜角(S-N平面に対する)
- 【読み】
- かがくかえんへいめんけいしゃかく(S-Nへいめんにたいする)
- 【英語】
- S-N to mandibular plane angle
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- ツイードのFMAおよびダウンズ法の下顎下縁平面傾斜角に準じるもので,基準平面としてS-N平面を用い,S-N平面と下顎下縁平面とのなす角度で表す.亀田はS-N平面に対する下顎下縁平面傾斜角の大きさが40°以上の症例はハイアングルケースとし,30°以下の症例はロウアングルケースであるとした.上顎前突でハイアングルケースの場合には,比較的オトガイ部が後退している側貌の良くない場合が多い.また,下顎前突でハイアングルケースのものは顔の幅径に比較して高さ(長さ)が長く,かつ顔面の非対称が著明であり,とくに下顔面(鼻から下)が長いものに多い.また,上顎前突でロウアングルケースのものはいわゆるアゴありタイプの上顎前突が多いとされる.ハイアングルケースでは咬合挙上が比較的容易に起こりやすい.したがって,下顎前突では治療中にオーバーバイトが小さくなりやすく,治療が困難な症例であるといえる.また,上顎前突,下顎前突ともに側貌が不良で,予後が悪くなりやすい.下顎下縁平面傾斜角の平均値は白人の成人正常咬合者で31.71±5.19°であり(Graber),日本人では34.00±3.90°である.