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下顎関節突起形成不全症

【読み】
かがくかんせつとっきけいせいふぜんしょう
【英語】
hypoplasia of condylar process
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 先天的または後天的に関節突起の形成障害により発現し,関節突起の低形成から欠損まで種々の状態が存在する.先天的なものは単独あるいは第一・第二鰓弓症候群の一分症として発現し,後天的なものは乳幼児期の中耳炎,下顎骨骨髄炎,外傷,放射線障害などが原因となって発生する.片側性の場合顔貌は下顔面の非対称を示し,両側性では対称性であるが小顎症,下顎の後退を呈し,鳥貌を示す.多くは相対的な上顎前突で,過蓋咬合,交叉咬合など咬合不全を示す.また,多くの場合,顎関節強直症と合併してみられる.治療は顎関節強直症があれば関節授動術を行い,形態異常には顎関節形成術を行う.