顎運動
- 【読み】
- がくうんどう
- 【英語】
- mandibular movement
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 下顎の運動は歯列,咬合,歯周組織,顎関節,そのほか関係する筋などの相互関連のもとに行われる.主としては咀嚼筋(側頭筋,咬筋,内側翼突筋,外側翼突筋)の活動によるものであるが,そのほかの下顎に付着している筋および周囲の筋の収縮,伸展,緊張,増加,弛緩によって一定の範囲内で自由に運動することが可能となる.顎運動は開口,閉口,前方滑走,後退,側方の5つに分けられる.
1)開口:通常の開口動作では外側翼突筋の活動が主で開口につれて舌骨上筋群の活動が著明となる.
2)閉口:通常の閉口動作ではまず内側翼突筋が収縮しそれと同時かわずかに遅れて側頭筋前腹が収縮し咬筋側頭筋中腹が続いて収縮し最後は側頭筋後腹が収縮を起こす.