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顎態模型

【読み】
がくたいもけい
【英語】
gnathostatic models
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 口腔模型の1つである顎態模型は歯,歯列弓,咬合状態のみでなく,歯や歯列弓と顔面との関係をみるための模型でジモン(Simon, P.W.,1922)によって発表されたものである.ジモンの三平面を基準として顔面の構造と歯列弓の相互関係を三次元的に模型上に再現した模型であり,この模型はジモンの三平面を基準平面として,ジモンの顎態診断法に用いられる.また,上顎の模型の基底面が眼耳平面と平行に作られている.顎態模型は,平行模型に比べると頭蓋に対する上下顎の関係,上顎に対する下顎の関係などの顎骨基底の位置的関係,あるいは上下顎の基底と歯列との関係(咬合平面に対する歯軸の傾斜,眼窩平面の通過位置,咬合平面と眼耳平面との関係,下顎下縁平面に対する咬合平面の傾斜)など多くの情報が得られる点で有利といえる.現在ではブロードベント(Broadbent,1931)により開発された頭部X線規格側貌写真が診断に多く利用され,これによって得られる情報は二次元的なものである.顎態模型から得られる情報は三次元的,治療の経過,予後の判定,咬合状態の推移,顎の発育状態などをより一層正確に把握させる点で優れている.しかし,現在は調製に多大な労力と時間を要する顎態模型に代わり平行模型が広く用いられている.
→顎態模型調整装置